その人のバックグラウンドを映し出すナヴァムシャ
インド占星術の鑑定では、メインチャートの他に各種分割図も見るんですが、分割図の中でもナヴァムシャ・チャート(D9 )は別格です。
ちなみにメインチャートではその人の現実が現れます。また動的な部分であり、人生全般も表します。
一方のナヴァムシャは、潜在意識や過去生などを示すチャートで、その人の内面がよく表れています(ただし、これを読むには、出生時間が正確であることが前提です)。また、果実(結果)とも言われます。
実際に鑑定中、ナヴァムシャ・チャートを読むと、その内面性にご納得される人は多く、ご自身への理解が深まることもあります(今年5月より、メインチャートにプラスして、ナヴァムシャ読みも行っていますm(_ _)m)。
今の言動や思考には、その背景にある潜在意識の層が重なって影響している、というインド占星術ならではの世界観があるんですね。
ドラマで登場人物の背景を知ると、人物の見方が変わっていく…
さて、ちょっと話がそれます。
新しい生活様式になってから、私は空き時間があれば動画を見る日々を送っています。中でも、Netflixの韓国ドラマには、まんまとハマってしまいました〜〜(笑)。
最近見終えたばかりの『マイ・ディア・ミスター わたしのおじさん』は、特に良かった。久々に涙腺崩壊しました。
とはいえこのドラマ。最初は淡々として暗めなノリで、ドラマ世界になかなか入り込めず、途中離脱しようかとも思いました。が、中盤くらいからどんどん面白くなっていき、そこからはもう無我夢中。最終話まで一気に駆け抜けました。見終えて数日立ちますが、未だ余韻に浸っています。
ストーリーも役者も素晴らしかったのですが、中でも私が良かったなと思う点は、これ。登場人物のバックグラウンドが自然に描かれていることでした。
ドラマ中、主人公を妨害する役柄でもそう。彼らのバックグラウンドを知ると、彼らへの見方も変わっていきました。嫌悪感が消え、身近に感じるようになったというか。
自分も同じ立場なら、そういう言動をしてしまうかもなー、仕方ないよなー、理解できるわー、と思えてくる。憎たらしい奴にも、そうならざるを得ない理由があり、悩みや葛藤があることが、ドラマでさりげなく(だけど丁寧に)描かれてるんです。
いや、他のドラマだって、登場人物のバックグラウンドくらいちゃんと描いてます。まぁ、そーなんですけども、このドラマは、その描き方がなんというか、とても自然でわざとらしくなく、見ている自分もその流れを無理なく自然に受け入れられたところが、とってもいいなーと思ったのでした。
自分への理解と受容がちょっと増すかも
そして、再びインド占星術に話を戻します。
そうなんです。ドラマだけがドラマではなくて、どの人にもドラマ性や物語はあるよね~、に繋げたかったんです! 繋がったかな…!?
たとえば、メインチャートでは猛々しい部分が強調されているのに、なぜか臆病になってしまう人。そんな場合、ナヴァムシャ・チャートでは優しくて自己犠牲的な面がクローズアップされているかもしれません。
その逆もまた然りで、メインチャートではノンビリ暮らしたいのに、なぜかつい根性入れてがんばっちゃう人。そんな場合、ナヴァムシャ・チャートではめっちゃ集中力と攻撃性が強く出てたりすることも。
2つのチャートのコントラストを見比べるのは、なかなか面白いものです。ちなみに私のチャートも、けっこうコントラストあります(もちろん共通点もありますよ。老舗鰻屋のタレのように、継ぎ足しながら今の私に至る…)。自分についても、なるほどな~って思います。
バックグラウンドがあって今がある。そんな縦軸から自分の流れを見ることで、自分への理解と受容がちょっと増すかもしれませんよ。