★★ 最新の鑑定スケジュールはこちら ★★

【 偏愛と星の考察 】チョコレートLOVEの人(ウラナイ8「業業カフェ」掲載)

業業カフェでは、ウラナイ8の偏愛部部長(?)深瀬まるが、「好き」をライフワーク&ライスワークにしている人に、様々な角度からインタビューしていきます(不定期連載)。第一回のゲストはチョコレート・テイスティングナビゲーターのうえもんさんです。

【 偏愛と星の考察 】「好き」の純度100%の人 うえもんさん

台風上陸の満月の日、チョコレート・テイスティングナビゲーターとして活躍中のうえもんさんに、偏愛インタビューをしました。まず、うえもんさんのプロフを簡単にご紹介しますと、20代後半男性、普段は会社員の傍、クラフトチョコに興味を持つ人へ向けて紹介活動をしている人です。今年GWに一度、トナカイノニカイでテイスティング会を開催しました。→

★うえもんさんの星メモ(一部ご紹介)★
・西洋占星術=5ハウス:天秤太陽、蠍火星、蠍水星、蠍冥王星。3ハウス:乙女木星、乙女金星。9ハウス:魚月
・インド占星術=双子座ラグナ(推定)

 

ーー いつお会いしてもオシャレですね。

うえもん(以下、う) 故郷 鹿児島の高校時代に、ファッションにハマりました。それまでは勉強に全く興味を持てないし、趣味も特になかったです。最初はオシャレにも無頓着でしたが、ある時、進学で上京した兄が帰省し、いっきに垢抜けてしまった姿を見てショックを受けてしまって。それで兄の真似をしたのがオシャレのきっかけです。当時、古着を安く手に入れては、近所の裁縫が得意なおばさんに頼み、リメイクしてもらって着てました。僕、古いヨーロッパ映画に出てくるトラッドファッションに影響を受けています。ヨーロッパの古着が好きで、特にスカーフとポケットチーフが好き。あ、英国紳士のコリン・ファースは大好きですね。映画は気に入ると、50回とか平気で観ます。同じものを観ても毎回発見があるし、感じ方も変わるので、50回観てもぜんぜん飽きないんです。

ーー 一方で、会社の飲み会では、どんな会話をするんでしょう? 興味津々…

う 会社員として生きてると、飲み会で社内の噂話に付き合うこともありますが、正直興味がありません。それよりも、好きなことについて、自分から話すのも好きですし、他人の世界観を知るのが楽しい。たとえ、それが自分にとって直接興味の無いことでも、その人にとって一体どこが刺さったのか?について聞くのが楽しいです。そして、自分の「好き」をもっともっと昇華していけたらいいなぁと。あわよくば、「好き」の方向が似てる人にシェアしたいです。

ーー チョコにハマったきっかけは、何ですか?

う きっかけは、、、チョコに詳しくなると、女の子にモテるかなーと思って(笑)。なのに、知れば知るほど深みにハマってしまいました。でも、世界には板チョコが無限にあって、自分が食べた種類なんて、まだほんの数パーセントに過ぎません。だから、毎日必ず一枚(200g)の世界の板チョコを食べる生活をしています。そもそもチョコは刺激物だから、そんなに食べるのはどうかと思うけど、もう体が慣れてしまったみたいで、今はなんともないです。

ーー 食で好きなのは、チョコだけですか?

う チョコ以外でも、食べること自体が好きです。特に移民料理、中でもクレオール料理(異文化のごちゃまぜ料理)にとても興味があります。移民文化のミックス性が大好きで……。(しばし、都内でクレオール料理を出してる飲食店を教えていただく)

この春、ブラジル・アマゾンに暮らすカカオ農家に会いに3週間ほど旅行しました。その時に現地料理もいろいろ食べましたが、塩味の味付けが多かったんですよね。そういうと、素朴で原始的に聞こえるかもしれませんが、アマゾンの肥沃な土壌で育った野菜の味ってとても濃いし、アマゾン川の泥にはミネラル豊富でそこに生息する魚は滋味溢れた根菜のような濃い味わいで、非常に風味豊か。ブラジルは、土地のエネルギーがぜんぜん違うと感じました。だから味付けは塩だけで十分なんだと思います。

ーー それにしても、知識量がハンパないですね。

う 好きなことに関しては、いくらでもインプットできます。(この後しばらく、昆虫食、ペルー料理、シチリア料理についても話が広がった。シチリア行きたい…)

ーー インスタグラム活動が活発ですね。どの写真も美味しそう。

う インスタグラムには料理やチョコ、ファッション写真をよくあげてますが、僕は特にインスタグラマーでもなければ、インフルエンサーでもないと思っています。
好きなものをただ垂れ流してるだけ。
肩書きはいらない。ただのチョコレート好きでいたいと思っています。
ですから、チョコメーカーから商品を支給されて、商品の紹介するのとかは遠慮しています。また、自分の好みも、人に言う気はないですね。それぞれのチョコの濃淡や背景を伝えたい。好き嫌いは、食べた人が決めればいいと思ってます。

ーー 今後はどんな活動を?

う 時々、テレビ取材や弟子にしてほしいと言われることもありますが、そうなると自分の感覚に筋道やルールを付けることになり、それは意に沿いません。たしかに感覚を格付けしたり体系化したりすると、ワイン文化のように世間に広く普及するかもしれませんが、自分はそういうことを全くやる気がないんです。なぜなら、それをやってしまうと、(自分の感覚が、日々微妙に変わるところがおもしろいのに)型にはまって画一的になり、つまらなくなってしまうので。だから、あくまでチョコを好きなままの人で居続けたいです。(※この日、このフレーズを何度も聞きました。まる)

 

編集後記

いやー、純度の高い「好き」を見ました。好きな対象を「好き」のままで居続ける姿勢が徹底してるなと。偏愛をライフワークにする人のマインドって、こういう感じなんですね。そして好きな対象には、格付けせず、好き嫌いも言わない、だから関わったチョコとは、一定の距離を保ちながら、永遠に関係が続きます。

***

そんな風にうえもんさん自身は、スタンスを変えることなく「好き」活動を地道に続けてらっしゃる。とはいえ、どうやら環境側は放っとかないようです。うえもんさんの活動に反応し、うえもんさんの「好き」に加わりたい人がどんどん増殖している。なるつもりがなくても、結果的にインフルエンサーになっている、っていうね! そしてなんと、ブラジル大使館からも注目され、一緒にブラジルカカオを日本に伝えていくことになったそうです。純粋な「好き」を温め続けると、そこから何が羽化するかわかりませんね〜。

***

で、比較として私を例に出しますと、最初は純粋な「好き」で始まった趣味でも、どうしても途中から商売化したくなります。そうすると、今の自分のレベルなら値付けはいくらにしようとか、自分の趣味を客観視する行程がどうしても生まれてしまいます。ビジネスとしては徐々に育っていくかもしれませんが、最初の頃に抱いたわくわくの熱量はどこかに消え失せます。まぁ「好き」が死ぬことで、ビジネスが生まれるのかもしれませんけども…ああ、つまらん(本音。爆)。世俗にまみれた私としては、うえもんさんの「好き」の熱量に、また星では特に5ハウス天体集合のパワーに(他にもいろいろ考察しがいがあります。皆さんもお好きに考察して見てね!)、大いに刺激を受けた1日でした。

イベントのお知らせ 

うえもんさんがナビゲートするチョコレート・テイスティング会を9月28日(土)午後に新宿会場で開催予定です。詳細は追ってお知らせします。秋のひととき、世界のクラフトチョコを味わいましょう!(デザートとして、辛口占いみくじも付きますよ~。そちらもお楽しみに♪)